
ロボット・ドリームズ
セリフゼロなのに、なぜこんなに泣けるんだ——。80年代NYを舞台に、孤独な犬とロボットの友情を描いたアニメ。アース・ウィンド・アンド・ファイアーの「セプテンバー」が全編を彩り、別れと喪失をこれでもかと詩的に刻んできます。ピクサーとは明らかに違う空気感が漂っていま す。
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セリフゼロなのに、なぜこんなに泣けるんだ——。80年代NYを舞台に、孤独な犬とロボットの友情を描いたアニメ。アース・ウィンド・アンド・ファイアーの「セプテンバー」が全編を彩り、別れと喪失をこれでもかと詩的に刻んできます。ピクサーとは明らかに違う空気感が漂っていま す。

清楚で繊細なバレリーナが、完璧な演技を追い求めるあまり狂気の淵へと堕ちていく——その変貌ぶりがとにかく圧巻。現実と幻想の境界線がじわじわと溶けていく演出は息をのむ美しさで、ラストの「白鳥の湖」は必見です。

1932年のミシシッピを舞台に、ブルースと吸血鬼ホラーをぶつけ合うってどういうこと?と思うでしょ。でもこれが見事にハマってるんですよ。前半は魂を揺さぶるブルースの熱狂、後半は血の滴るバンパイアホラー。その二面性の裏に、黒人文化と収奪の歴史が刻まれています。

コインランドリーのおばちゃんが宇宙の命運を握る——そんなぶっ飛んだ設定で、笑いと涙と哲学が同時多発的に爆発する怪作です。虚無主義と愛の肯定が真っ向からぶつかり合うその激しさは、マルチバースという舞台でしか描けないスケール感を持っています。

『エクス・マキナ』のアレックス・ガーランドが放つ、ちょっとこれヤバいやつ。夫の死から逃げるように英国の田舎へ向かった女性が、そこで出会う男たちは——なぜか全員同じ顔。神父も警官も少年も、全部ロリー・キニアなんです。フォークホラーの皮を被った、男性性と女性のトラウマをえぐる問題作です。

ケイト・ブランシェットが全身全霊で演じる女性指揮者の栄光と崩壊——トッド・フィールドが16年ぶりに放つ問題作です。キャンセルカルチャー、権力、芸術の本質をめぐる問いが2時間半にわたって静かに、でも確実に観客を追い詰めてきます。